月組千秋楽の余韻が抜けずに今日もタカニュをリピートしている者なのですが、今日はうみちゃんを取り巻く変化について語りたいなと思っておりまして。
うみちゃんは、 一期上のゆうみちゃん (咲妃さん)と共に早くから抜擢される月組のプリンセスでした。
ですが皆様ご存じの通り、なかなかトップ娘役には辿り着くことができず……。
だからこそなのか、そのあたりまでは本当にすごく応援されている印象があったんですよ。 判官贔屓の作用も働いていたのでしょうけれど、応援の声はとても大きかったと思います。
でもだんだんと、わかりやすく言えばトップ娘役に決まって少ししたあたりから、うみちゃんへ強く当たる意見をよく見かけるようになりました。
ヒロインたくさんやってるし、 上級生トップ娘役だし、「もう退団でもいいじゃん」って言いやすかったんでしょうね。
気づけばうみちゃんは「居座り」のレッテルをはられるようになりました。
それで、居座りとかれいこさんが可哀想っていう人もいて、(な〜〜〜んでれいこさんの名前使ってうみちゃんを攻撃するんだよ!!! れいこさんが一度でもそんなこと言ったか!!?? そうやり方が私は一番嫌いだが!!!???) と、 心の中で怒りに打ち震えたこともあったわけですよ。
さくらちゃんがトップ娘役になったときも思ったのですが、 月組に通わない人ほど、めちゃくちゃ嫌な攻撃してくるんですよね。
今だったら私の大好きな月組を 「地味」 とか、めちゃくちゃ失礼な単語で貶してくるわけですが……。
私の大好きな人たちに、私の大好きなスターたちに、なんでそんな喜ぶわけないレッテルを貼るんだろうってすごく悔しかったりするわけですよ。喧嘩売ってんのか? って思ってる。
話が逸れるのでこの悔しさについて今日は言及しませんが、まあレッテルっていうのは厄介で、影響力大きい人が言うとまるでそれが周知の事実かのようになるのも厄介で。
とにかくうみちゃんは居座りとか揶揄されることが多くなりました。
近年、長期トップ娘役もたくさん出ている中、 たったの3作目で退団しなかったときの陰湿な「あ……まだ退団しないんだね」 みたいな雰囲気は本当にすごく悲しかった。
それ以降もずっと、退団会見に至るまで居座りのレッテルで語られ続けたのがうみちゃんを応援しているひとりとして本当に悲しかった。
でも応援することしかできないからいっぱい応援してきたし、 実際劇場に行けばうみちゃんを応援している人たちにたくさん出会えるから本当に幸せでした。 フリューゲルでたまたま隣になったうみちゃんファンのお姉さん、あのときは楽しい話をたくさんありがとうございました……。
でも一番幸せだったのは、やっぱりれいこさんがうみちゃんを大切にし続けてくれたことでした。
トップになったばかりのスカステでうみちゃんと共に良き組を目指していきたいと語ってくれていたれいこさん。
インタビューでも、「海ちゃんが心から舞台を楽しんでくれることが、私の一番の喜びです。」 と答えてくれることもありました。
本公演のナウオンでは、「うみちゃんがいないとできなかったことはたくさんあって、 自分ひとりでは絶対にできなかった」と語られていて。
そしてサヨナラショーでは、うみちゃんのサヨナラショーでもあることをれいこさんはしっかり口にしてくれて、結果としてフルスウィングもディープシーもうみちゃんがセンターで月組生に囲まれている姿を見ることが出来て。
そんな姿、「海乃美月サヨナラショー」 じゃないと絶対に見れないと思っていたので、こんなに大切にしてくれたことがいちファンとして本当に本当に本当に嬉しくてですね。
もはや、れいこさんももっと真ん中に立ってもいいよと思ってしまうくらい、 本当にうみちゃんのことを大切にしてくれていて……れいこさんには感謝してもしきれません。
極めつけは緞帳前、 言葉一つで、あんなに泣きそうに幸せそうなうみちゃんの姿を見せてくれたれいこさん、本当にありがとうございました。
うみちゃんの宝塚人生、 順風満帆っていう人もいるけれど、 トップ娘役になるのが遅かったことで一部からは嫌なレッテルを貼られたことは事実で、それでも、そんなレッテルを吹き飛ばすほどの素敵な力が、 今回の千秋楽にはあったんじゃないかなと思います。
最後に。 好き勝手にどんなレッテルを貼られても、私は結局、ひたすらに応援することしかできませんが、 素敵な時間や楽しい思い出をたくさん与えてくれたれいこさんとうみちゃんが、 東京大千秋楽でも幸せと祝福に包まれながら、 たくさんの温かな拍手と共に卒業できますことを今から心より祈りたいと思います。